“ガパオ炒めらしさ”を堪能できる正統派
今回は「普通においしいガパオ食べたいなー」と思った時に行っている食堂、「ラーンカイチアオ / ร้านไข่เจียว」をご紹介しますねー!「普通においしい」ってなんだよ、という気もしますが、ここでいう普通は「ガパオの味と香りが肉の旨味と甘味を引き立てているごくごくシンプルなガパオ」のこと。人によって「普通」の基準は違うかと思いますが、個人的には昔バンコクで働いていた時にメイドさんが作り方を教えてくれた、究極にシンプルなガパオ炒めが大好きだったので、それに近いものを見つけると「普通においしいガパオだー!」って嬉しくなります。
最近はタイでも「ガパオに野菜を入れるか論争」が起きたりするほど、さまざまなタイプのガパオ炒めを見かけますし、日本でガパオ炒めをオーダーすると、ピーマンや玉ねぎなどの野菜が入ってたり、水分多めでごはんがびちゃっとしていることも多々あって……。これは完全に個人の好みなので何がいい、悪いということではないんだけど、わたしは具はお肉、ガパオ、唐辛子のみで水分もごくごく少なめのパラっとしたのが好きなので、ここのガパオ炒めはとっても好みなんです。
「ラーンカイチアオ」の場所
「ラーンカイチアオ / ร้านไข่เจียว」はBTSバーンジャーク駅から徒歩2、3分。スクンビットソイ95/1を入ってすぐ、右手側にあるので、バンコクに慣れていない人でも見つけやすいと思います。
「ラーンカイチアオ」のメニュー
こちらは「アハーンタムサーン」と呼ばれる注文食堂なので、ガパオのほかにもメニューはありますが、最初はぜひガパオ炒めを。次々と現れるご近所の人たちもほぼ全員ガパオ炒めを注文するほどの人気メニューです。ガパオは鶏肉と豚肉が選べますが、個人的おすすめは「ガパオムーサップ」と呼ばれる豚ひき肉のガパオ炒めです。
見ての通り、しっとりとしているのに決して水っぽさはなく、完璧な炒め具合。運ばれてくるとテーブルの上にふわっと爽やかで刺激的なガパオの香りが広がります。
野菜などは加えず、構成はあくまで肉の旨みを引き立たせるためのシンプルな具材のみ。べちゃべちゃと水分が広がることなく、パラッとしたその仕上がりからは必要以上の調味料を加えず素材の味を生かしていること、強火で手際よく炒められたことがわかります。
口に運べば、まず感じるのは強いガパオの香り。噛みしめるとニンニクの味と香り、肉の旨み、そして、刺さるような刺激的な辛さが口中に広がります。調味料の味は濃すぎず、ごはんとのバランスのいい程よい味の濃さと辛さで最後のひと口までおいしい!
中華鍋を振るお母さんの矜持を感じる、シンプルでどこまでも正しいガパオ炒め、という印象。できれば、ぜひ辛さはあえて控えめにせず、お店の味で食べてみるのが1番おすすめ。日本人的にはかなり辛く感じますが、タイ料理における唐辛子はただ辛さを加えるためにあるわけではなく、唐辛子のみずみずしさやそこから感じる味と香りも料理を構成する大切な要素として存在しているので!!!使う食材がシンプルだからこそ、たっぷりと加えられた唐辛子の味わいも含めて、パーフェクトなバランスが生まれる、と個人的には思っています。
いろいろ書きましたが、とりあえずシンプルかつおいしいガパオ炒めをお探しの方におすすめですよー!
「ラーンカイチアオ」の店舗情報
店舗情報は変更されることもあるので、必ず行く前にご確認ください。
店名/「ラーンカイチアオ / ร้านไข่เจียว」 | |
住所/16 Sukhumvit 95/1 Alley, Bang Chak, Phra Khanong, Bangkok 10260 | |
電話/+6623116689 | |
営業時間/6:00-15:00(土日定休) | |
予算/〜100THB |