1組限定要予約 タイ人に大人気の旧市街にある小さな名店
今回は最近行ったバンコクのお店の中でも「1番好きかも!?」と思うくらい気に入っている
「ロー リビングスペース/ror livingspace(ร/R)」をご紹介します!
旧市街にある小さなカフェのようなお店でシェフ1人、サービスの方1人の2人だけでやられているので
ランチ、ディナーともに1組限定。それだけに予約は簡単じゃないんだけど、
どうにか頑張って行く価値は絶対あると思うのでぜひ最後まで読んで予約チャレンジしてみてくださいね!
「ror livingspace(ร/R)」の場所
お店があるのは仏像通りとしても知られるバムルンムアン通りのすぐそば。
古くから愛される食堂に加え、人気のレストランやカフェなども増えている旧市街のなかでも注目度の高いエリアの一つです。サナームルアンやワットプラケオ、サオチンチャー、大理石寺院などの有名観光地からもそんなに離れていないので、観光の合間に寄るのにはよい立地かと。
BTSや地下鉄などでのアクセスは少し不便なので、Grabなどのタクシーを利用するのがおすすめ。
わたしはエカマイ辺りからタクシーに乗って行ったのですが、Grabを使ったのでちょっとお高めで、高速料込みで370バーツくらいだったと思います。もしくはMRTのSam Yot駅からタクシーか、お散歩がてら歩くのもいいと思いますよー。
「ror livingspace(ร/R)」の魅力
シェフはどこかの有名店で経験を積んだ、とかではなくて本当にお料理が好きで、家族が食べていた料理をベースに提供しているそうで、お友達の家で食べるみたいな普通の(でも極上においしい)タイの家庭料理をいただけるのが、こちらの1番の魅力!
お料理全体に言えるんだけど、油が多すぎるとか調味料が濃すぎる、とかがまったくなくて、素材の味わいと料理の味付けのバランス、食感の仕上がりがパーフェクトなんです!!!
辛いものはしっかり辛いし、ハーブやスパイスの香りも心地よく立っていて物足りなさは一切ないのに日本人でも毎日食べたくなるような料理ばかり。こういう「ザ家庭料理」なメニューって食べられそうで意外と食べられるところが少ないので、タイ人から絶賛されているのも納得。
予約困難店には人気が出る理由がそれぞれあると思うのですが、その良さって結局行った人にしかわからないので、タイ料理について発信する立場の人間として、やっぱり気になるお店には行っておきたいなー、と改めて思わせてくれたお店でもあります。
「ror livingspace(ร/R)」のメニュー
最近、バンコクの要予約のお店には多いのですが、当日オーダーするメニューは事前にオーダーしておくスタイル。こちらは予約日の数日前にLINEでメニューが送られてくるので、そこから食べたいものを選んでオーダー→事前振込みでお支払い→当日は行くだけ、という形になります。
絶対外せない卵料理各種
こちらに来る人のほとんどがオーダーしているのが、ไข่ดิบลอยน้ำปลาพริกกระเทียม(カイディップローイナンプラープリックガティアム)という、卵黄のナンプラー漬け。ナンプラーにはにんにくと唐辛子も入っていて、卵かけごはんのタイ バージョンを堪能できちゃうんです!
こちらの2皿も同じく卵料理。
左のไข่ชะอม(カイチャオム)はチャオームと呼ばれるアカシアの新芽をたっぷり入れた、タイの家庭料理の定番メニュー。ちょっと香りにクセのあるチャオムですが、卵焼きに入れると香りはそこまで気にならず、シャクシャクとした食感が際立っておいしい!
実はこのお店に行きたい!と思ったきっかけが、4月くらいに誰かの投稿でたまたま見かけたこのカイチャオムの写真で。見るからにさっくり、香りよく焼かれている卵焼きをみた瞬間「え、絶対ここおいしい…!絶対行く!!」って決めて予約チャレンジを始めたんです!簡単に見える料理ほど、料理人の腕の差が仕上がりに現れますよねー。
右はต้มยำไข่น้ำหมูสับ(トムヤムカイナームムーサップ)。卵焼きと豚ひき肉入りのトムヤムスープです。見ての通り、ハーブたっぷりで唐辛子もしっかり効いたすっきり、爽やかな味わい。辛さと酸味強めのすっきりスープをたっぷり吸ったふわふわ卵が美味。クリアで鮮烈な味わいの中に優しさが隠れてるタイプのこういうスープ、とっても好みです。
そしてエビも外せない!!絶対食べて、エビ!
กุ้งผัดพริกขี้หนู(クンパットプリッキーヌー)は、シンプルなエビの唐辛子炒め。なんだけど!唐辛子の辛さとにんにくの香りの効き方が本当にちょうどよくて、めちゃくちゃごはんは進む!!!ごはんが進むことって家庭料理の必須条件だと思うんだけど、それをものすごい勢いで一皿でクリアしてくるツワモノです。どこにでもあるメニューなんだけど、この味はここならでは、シェフのセンスがピカピカに光ってておいしかったー!おいしかった!!!
この日食べたものの中でどれが1番好き?って聞かれたら、個人的には左のกระเจี๊ยบผัดเต้าเจี้ยวกุ้ง (ใส่พริก) (ガチアップパットタオチオクン唐辛子入り)を敢えて推したい。「なんこれ…?」って言われてもおかしくない地味な見た目なんだけど、シンプルを極めたオクラとエビの炒めものに、タオチオの旨味が本当にいい感じに広がっていて、、わたしはこういう野菜たっぷりのごくごくシンプルな料理が(タイ料理に限らず)とっても好きなので、これとごはんさえあればかなり満足度は高いし、4人で行ったけど本音ではこれひとりじめしたかった。それくらい好き。
右は ยำลาว(ヤムラオ)。パラーが入った、ラオススタイルのエビのヤムです。オーダーの時にすべての料理の辛さの好みを聞いてくれるのだけど、わたしたちは「標準で」とお願いしたのでこれはけっこう辛かった!でも野菜もたっぷりで辛さだけではなく爽やかさや濃厚な旨味なども重なっているので、気づくと口に運んでる、そんな感じでしたー。
お肉料理もおいしい!つまり全部おいしい!!
กะเพราเนื้อสับ(牛ひき肉のガパオ炒め)。ガパオもいくつか選択肢があったのだけど、今回は牛肉にしてみました。牛の甘みがしっかり引き出されていて、これもごはんが進んでいく……。本当にどれも止まらない味わいで、みんなごはん2回ずつくらいおかわりしました、普通に!
คอหมูย่าง น้ำจิ้มแจ๋ว(コームーヤーン ナムチムジェオ)。イサーンスタイルの酸っぱ辛いタレを添えた豚トログリル。豚の脂と甘みが程よくて、香りがよくてさいこー。焼き具合も完璧だった!
今回女性4人だったので多すぎるかな?と思ったのだけど、まったくそんなことなくて。おかず10皿とお釜の中のごはんまで、きれいに完食しましたよー!いつも思うんだけど、人っておいしいといくらでも食べられますよね。
食後にはシェフが1杯ずつ丁寧にいれてくださるコーヒーもいただけます。
この日のお会計は4人で10皿+卵のナンプラー漬け+ライスで約2000バーツ(コーヒーは別)。
このクオリティでこれだけの満足感で1人500バーツは、今のバンコクの物価を考えると安すぎるのでは…。
長く続けていくためにも、個人的にはもう少し値上げしてもいいかも…って思ったりもしましたー!
想像以上のクオリティに大満足だったので、実はその場ですぐ次の予約もお願い済み笑。気になるお店が多すぎて同じお店にすぐリピートすることは少ないのだけど、ここは、できればバンコクに行くたび訪れたいので。
「ror livingspace(ร/R)」 の予約方法
気になる予約の仕方は……?
「1組限定で要予約」なんて聞くと予約が難しそう…、と思うかもしれませんが、バンコクのほかの予約困難店に比べると、こちらの予約はとっても簡単!公式インスタグラムのプロフィール欄に貼ってあるLINEから予約の希望日時と人数を伝えるだけでOKです。
ただ、やはり予約待ちをしている人もたくさんいるので、希望日に予約が取れない可能性も高いと思っておく方がいいかも。旅行の方はなるべく早めに連絡してみることをおすすめします。わたしは6月頭くらいに最初のLINEを送って、それから先方の都合と自分の都合が合う日がなかなかなく、結局行けたのは10月中旬でした!笑
ただ、最近ではますます新規の予約が取りにくくなっているようで、半年待ちは当たり前?状態みたいなので、取れたらラッキー、くらいの気持ちでのぞむのがいいかも。バンコクはどこもそうなんですが、いかに話題になる前にお店に行けるか、が運命の分かれ道というか。。早めに通っておけば予約も優遇してくれるところが多いので、良さそうなお店を見つけたらなるべく早く予約することをおすすめします。
ここからは運よく予約が取れた場合のお話ですが、無事に予約日が確定すると先方からデポジット700バーツの振込先が送られてくるので、そちらに振込をして返信しましょう。その後、予約日の数日前になると今度はメニューリストが送られてくるので、決められた日までに希望のメニューを送り、その後全額を振り込めば完了です!
(海外在住でタイの銀行への振込が難しい場合の対処方は、直接お店に問い合わせてみてくださいね)
送られてくるメニューリストはタイ語ですが、基本的なやり取りは英語もOKなので、メニューがどうしてもわからない場合は食べたいお料理の写真をLINEで送ってもいいのかな?とも思います。それか翻訳アプリを使えばメニューも読めると思うので、それで選んでもいいのかも。
これから新規で予約を取るのはかなり難しそうですが、お料理が絶対的においしいことは保証するので、気になる方はダメ元で気軽にチャレンジしてみてくださーい!
「ror livingspace(ร/R)」の店舗情報
各日ランチ、ディナーともに1日1組限定だけに、小さなキッチンとダイニングテーブル、カウンターがあるだけのこぢんまりとした空間。アットホームで落ち着ける空間でタイの家庭料理をいただいていると、本当に友人宅に遊びに来たみたいな気分になってきます。
シェフのTaiさんもとても親切で朗らかなお人柄なので、お料理やシェフについて質問をすると親切に答えてくれますよー。タイでいろんなお店に行って本当に実感しているけど、お料理がおいしいお店のシェフが感じ悪いことってまったくない!!!
どんなに人気のお店のシェフもツンツンしてたり上からだったりしなくて、みんな感じよく、食べにきたことにまず感謝してくれて、お料理には作った人の本質のようなものが映しだされるのかなー、って思ったりもします。
シックな木の扉に書かれた、控えめなロゴが目印。
何度も書いていますがこちらは要予約なので、必ず予約してから行ってくださいね。メニューも事前オーダー制だけに席が空いてれば入れるかもよ?とかの可能性はないので、くれぐれもお気をつけて!
店舗情報は変更になることもあるので、必ず行く前にご自身でご確認ください。
店名/「ロー リビングスペース/ror livingspace(ร/R) 」 |
住所/42 Phraeng Phuthon Rd, San Chao Pho Sua, Phra Nakhon, Bangkok |
予約/公式LINEから https://line.me/R/ti/p/%40ehi4116o |
Link/https://www.instagram.com/rorlivingspace/ https://www.facebook.com/rorlivingspace |
予算/1品約250〜550THB前後 1名500〜1000THB前後 |